| インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話 |
バリの何それ?! 第41話 2003.08.11発行 |
| 日本という国
〜老人と海 のむこう〜 |
バリ島、奥地へ行けば行くほど年齢不詳者が多い。ある老人に、
「おいくつですか?」と昨日きいて、今日再び年齢をきくと、10歳くらい
違っていたりする。“自称”なので、80・90歳人口は長寿大国日本並み。
国民年金もないこの国では普段、年齢を聞かれることなどないし、出生届?
なにそれ?というお国柄なので、年齢偽証もやりたい放題かと思う。
そんなバリ老人の話す●日本という国●についてのレポート。
◎おばあさんと思い出の歌:
ティカール(敷物)を買いにパサールへ行った。店番をしていた老人に
「日本人かい?」と尋ねられたので、happyがそうだよと応えると、
「この歌知ってるか?♪お〜て〜て〜つ〜ないで〜」とフリつきで歌いだした。
歯が半分以上ない老人だったので、歌詞は聞き取れなかったが、
そのメロディーで『おててつないで』 (※正式名は『靴が鳴る』)だと分かった。
私がどこで覚えたのか尋ねると、小学校で習ったのだと言う。
老人の話から、バリ島にも旧日本軍が占領して日本語教育を強制
していた時代があったのだと知った。当時、日本人の教師や日本人の子供
はとても威張っていて、理由もなくよく殴られたそうだ。
◎おじいさんと売れないサーベル:
「ウチにある日本の古い刀を買ってくれないか」と頼まれた。
happyはアンティークものは好きだが刀には興味ない。骨董屋でもないし
目利きもできないから…と断ったが、その老人は「見るだけいいから」と言う。
“年代物の日本刀”というから正宗とか孫六といった時代劇モノを想像
して行ったら、サーベル軍刀だった。しかもサビサビの欠け欠け…。
老人は「昔、日本の兵隊さんを助けたお礼に譲り受けたんだ」と言うが、
軍人が命とするサーベルを簡単に他人に手渡すものだろうか???あやしい。
今も、彼は高値がつくと信じて、知り合った日本人に声をかけ続けて
いるが、「バリ土産に軍刀買ってきました〜」なんて話はまず聞かない。
よっぽどの軍用品マニアと出会わない限り売れることはないだろう。
むしろ、東洋好きな欧米人に売り込んだほうがよさそうな…。
◎おじいさんと憧れの大都会Tokyo:
「Tokyoにはものすごく早く走る箱があるらしいが、乗ったことはあるかい?」
・・・早く走る箱???新幹線のことだろうか?
「昔、テレビで見たのだが、箱の中では人間がギュウギュウ詰めだったよ。」
・・・通勤満員電車のことかな?帰省ラッシュの映像でも見たのだろうか?
「そうだな箱の大きさはワシの寝床くらいだった。」とガゼボ(東屋)を指差す。
・・・へ?!
「とにかく、その箱は、超スピードで高層ビルを駆け上るんだ。」
・・・ビル?上る? なるほど、エレベーターのことか…!!
この老人の考える“東京”とは素晴らしい未来都市であり、東京の中に日本と
いう国があると信じている。インドネシアにもエレベーターはたくさんあるよと
教えてあげたかったが、彼の長年の憧れを壊すような気がしてやめておいた。
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