ンドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話
バリの何それ?!   第17話   2002.06.08発行
なりすまし店長 〜私ノ店、ドゾ見テクダサーイ〜


いしやばびぐりんが、バリ島で新規開拓した店(工房)と契約を結ぶ時、
特に気を付けている事は、相手先が当分の間倒産しないかどうかと、
相手オーナーが前金(契約金)を踏み倒しはしないかという2点である。
インドネシアでは日本と比べものにならないほど会社の倒産率が高いし、
契約金だけを奪い取る欺師まがいのショップオーナーがたくさんいる。

しかし、その店が倒産しないかとか、オーナーが信用できる人物かどうかなど、
外国から来た一個人の立場では調べようがない。だから、新規に契約するまでは
じっくり時間をかけて相手の事を知り、最終的には自分の判断となる。
サインまでしっかり交わした契約用紙なんて、気休め程度のものであって、
何か事が起こっても法的効力は何もないだろう。
(インドネシアの法律は、基本的にインドネシア人を守るためにある。)

今回、happyは新たな手口を見た!それは、なりすまし店長である。
happyが『』を探していると聞いて、近づいてきたL氏は、
アンティークショップを経営していると言い、私をに案内した。
なるほど、街中大きな通りに面した立派な店構えである。
それからL氏は、各島の鉱石の話をして私の興味をひくのである。

しかし、怪しいと思う点がいくつか出てきた。

まず、商品の値段交渉になると、店から離れて近くのカフェ
ミーティング場所にするのだ。(立派なオフィスがあるのに…)
社長といいながらも携帯電話はおろか、自宅電話すらない。
(連絡を取るには近所のワルンから呼び出し電話…)
常に観光客の多い通りで、ウロウロしている。
(仕事を持っていない人のように見える。)
店は、フランス人イタリア人とも大きな取り引きをしている
という割には、それらしき訪問者の出入りを見たことがない。

以上の点において、私はL氏ショップとの契約を見合わせた。

間もなく、L氏達の間で仲間割れが起こり、私はL氏がなりすまし店長であると
いう真実を知った。驚くべき事は、彼のウソを隠す為に、彼が店長になりすまし
ていた店の店員はもちろんのこと、その両隣数軒先の店員までもが、彼のこと
を「ボス(店長)」と呼んでいたことだ。その辺のチームワークはすばらしい。

もっと驚くべき事は、私がその店に出入りしていた数週間
一度もホンモノのボスが店内にあらわれなかったことである。
そして、happyは未だにそのショップの本当の経営者の顔を知らない…。



 
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