バリの何それ?!第85話2007.11.02発行

なくなった腕時計〜X線ブラックホール〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

到着ビザ制度ができたり、空港使用料が値上がりしたり…と
何かと金のかかる ングラ・ライ空港になってしまったが、
ここ数年の間で、空港職員の勤務態度は良くなってきているように思う。

以前は、入国時にはイミグレーションで「オミヤゲクダサ〜イ」、
出国時には「サンマンルピア〜」と“袖の下”を要求されることが
しょっちゅうあったが、今はそういうことがなくなった。

入国前にVOA(到着ビザ)を購入する

しかし先日、こんな出来事があった・・・。

出国審査を終え、免税店をふらふらした後、
アナウンスを聞いて出発ゲートの待合室へ入った時である。

機内持込み手荷物をX線に通し、自分も金属探知機を通り、さらに、
靴を脱がされたり、手荷物の中身をチェックされたりの場面で、
私の前に並んでいた女性が突然、「腕時計がない!」と騒ぎ出した。

グッチのバッグにフェンディのサンダルな女性だけに、●なくなった腕時計●
はさぞかし高級品であろう。その前にいたダンナさんらしき男性も「バッグの中は?
ポケットは?」と言いながら、女性のバッグを奪い取って必死に探し始めた。
私も思わず、今通ってきた道すじを目で探した。…が、何も落ちていない。

すると、その女性は思い出したように、「さっきX線検査のときに
“時計も外して”って言われて外した!」と言って、私のほうをくるりと振り返った。
彼女の目は完全に、私 happyをロックオンしている…。
(えぇぇ〜!まさか、アタシが疑われてるの〜?!?!?!)

確かに私はずーっと彼女のあとをついていたが、何も気づかなかった。
もし、X線検査機からベルトコンベアに乗って出てくる荷物を受け取るときに、
腕時計が残っていたら、絶対に気づくはずだ。

私が疑惑から解放されたのは、ダンナさんの一言だった。「時計を外した場所
を調べてくるよー」と。それから1分も経たないうちにダンナさんが戻ってきた。
「あった!あった!職員さんが預かっててくれたよ〜!」と・・・。

 

いやぁー…、それは本当に“預かっててくれてた”のでしょうかねー?

バリのX線は宇宙のブラックホールにつながっているのかもしれないよ。