バリの何それ?!第66話2005.06.30発行

続・happyの復讐〜「グウ」どころか〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

前号【happyの復讐】からのつづき>>>

それから30分程の間、happyの意地悪なシカトは続いていたが、
敵もなかなかしつこく、その場から立ち去る様子がないので、私は
PC画面に見入っているフリをしながら、なんとかL氏をやっつける
方法はないか考えていた。たった3年前についた大嘘に対して、
全く悪びれる様子もなく現れたL氏をギャフンと言わせる方法…。

暫くして、思い切って声をかけた―。
「思い出した。Lさんでしょ?」

その瞬間、L氏の表情がパッと明るくなり、「オボエテル?
ヨカッタヨ〜!」と、いかにも以前からの親しい友人で
あるかのように馴れなれしく、昔話をし始めようとした。

…が!!、ここからが●happyの復讐●である。

「“アンティークショップの店長”と嘘ついて、私を騙してたLさんだよね?」
「普通のマニマニ(注1参照)を“希少価値のある年代物”
と嘘ついて高値で売りつけようとしたLさんだよね?」
「あの頃、コス(注2参照)に一緒に住んでいた仲間から借金しまくって、
それをぜーんぶ踏み倒してジャワ島に逃げ帰ったLさんだよね?!」

店内の客全員に聞こえるくらいの大声で言ってやった。

L氏は、私が「久しぶり〜」「懐かしいねぇ〜」「元気だった〜?」
など言うとでも思っていたのだろうか。
それとも彼自身、自分が過去にバリ島で犯した罪を忘れてしまって
いたのだろうか。彼は困惑の表情でその場に突っ立っていた。

いくらL氏が口八丁の詐欺師でも、これだけ過去の悪事(もちろん全て真実)
を機関銃のように乱射されてはグウの音も出まい。

すると、「グウ」どころか逆ギレだ。
「ダッテ、アナタ、“テンチョー”ッテ イワナイト、シンヨウ シテクレナイ
デショ!!ホンモノ ッテ イワナイト、カッテ クレナイ デショ!!!」

 

……当たり前です。どこの世界に詐欺師と分かってて取引する人がいますか。

 

*注1…「ガラス玉」「宝石」の意だが、ここでいう「マニマニ」とはアンティークな
とんぼ玉」のこと。保存状態のいい年代物ほど高値で取引される。

*注2…「アパート」「集合住宅」。
特にクタ地区はジャワ島からの出稼ぎ労働者が多いため、トイレ・風呂共同の「コス」が多い。