バリの何それ?!第47話2003.11.22発行

コミシの話・2〜付き合いの長さなんて…〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

以前にも書いたが、バリは観光の島だから●コミシ(コミッション)の話●ネタは尽きない。
バリではコミシは既に日常生活の一部になっているらしく、その受け渡し方法は素早く、
タイミングを計り、マジシャンのようにお客からは見えない手さばき指さばきでやり取りをする。

 

その日happyは店のトートバッグのデザイン変更をするため、クタへ向かった。
いろいろな縫製工場を巡った結果、クタのここの工場が一番、価格のわりに
縫製が良いので、2〜3年前から☆ばびトート☆のオーダーはここに依頼している。

何よりもここのボス(社長)の仕事っぷりがいい。バリは芸術の島・コピーの島
と言われるが、こちらの思い通りに仕上がる“オーダーもの”はまずナイ。
しかし、ここのボスは、サンプルが出来る前の段階でもチェックをしてくれる。
1つの商品を仕上げるのに、最低3回打ち合わせに呼び出される
のは面倒だが、確実な商品ができるという安心感がある。

実は、この日の用事はトートのデザイン変更だけではなかった。かねてから、
バンジャール(自治体のような村の組合)のチームTシャツをその工場でオーダー
したいと言っていたウブド在住の青年をボスに紹介する目的もあった。

用事が済み、帰り際。いつものようにボスと握手をして私が先に車に乗った。
その後、一緒に連れてきたウブド青年がボスと握手した瞬間……!彼はまるで、
スタンガンにでも打たれたかのようにビクッと震え、ボスの手を振り払った!!

何が起きたのかhappyにはさっぱり解らない。そして、
ボスと彼の立っているちょうど真ん中に落ちた十万ルピア札…。

ボスは握手するフリをして、その手のひらにコミシ分の十万ルピア札を挟み隠し
ていたのだ。しかし、まさかコミシがもらえるなんて思ってもいなかったし、
コミシのそんな受け取り方に慣れていなかったウブド青年は、手のひらに札が
当たった瞬間、驚いて飛び退いたのだ。しかもRp.100,000は結構な額だ。

10万ルピア札

新しい客を紹介したのはこの私。なのにナゼ、彼にコミシがもらえるのだ?!
ボスよ、私とは長い付き合いではないか…。
得意先との絆より、バリ人どうしの(しかも相手は初対面…)絆の方が強いのか?!