バリの何それ?!第40話2003.07.28発行

奇妙なヤシの木〜裸の王様バリバージョン〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

ココナツオイルの入った石鹸、椰子殻で作った食器類、椰子の葉で編んだハンドバッグ…
と、バリ島には“ヤシ”から作られた雑貨が数多くあり、
それらは甘〜い香りと素朴な色形で、雑貨好き日本人女性を魅了する。

この島には、そんなヤシの木に関するオモシロビックリ話も数多い。

ヤシノキ

 

◎ココナツが人を殺した話:

ヤシの木にしがみつくことに力尽きたココナツの実が落下。実はちょうどその
下を通りかかった人の頭を直撃し、その人は亡くなったという運の悪い危険な話。

 

◎設計士を悩ますヤシの木の話:

バリ島には高層ビルがない。
昔サヌールに近代的な高層ホテル が建設されたのがきっかけで、バリの景観を損ねる
という理由から、ヤシの木より高い建物の建設を禁止とする条例ができたためだ。
その後ヌサドゥアに、ヤシの木より低い15階建てホテル が建設されたのは有名な話。
(ヤシの木が生えている高い崖を利用して、その下にホテルを建てた。)

 

◎アホには見えないヤシの木の話:

摩訶不思議話はバリ島各地に転がっている。
中でも、シンガラジャには特に奇妙な場所や、そこにまつわるフシギ話が多い。

ウブドに住むバリアン(注参照)の孫が、●奇妙なヤシの木●
を見せてくれるというので、車でシガラジャに向かった。
2時間程で畑と田んぼと森が混ざったような場所に着いた。

バリアンの孫は、遠くにそびえ立つヤシの木の群生を指差し、
「あそこにある“
体は1本だけど頭が5つ”のヤシの木がそれだ。」と言った。
周囲は霧深い上にhappyは目が悪いので、その木が見えない…。

「ほら、あそこ!右から26番目の木だよ!」
(そう言われても…私、乱視も入ってるからそんなに数えられないよ…)

「見ようとしないから見えないんだよ!!」
(いや、見たくて見たくてたまらないんですけど…)

「椰子の神様が頭の悪い人には見せないようにしてるんだ。きっと…。」
(…裸の王様バリバージョンみたいだな、オイっ!)

 

*注…この“体は1本だけど頭が5つ”のヤシの木は
“ポホンクパラブルサバン”と言って地元では有名な木らしい。

※実際に“ポホンクパラブルサバン”を見たい人は、バリ島摩訶不思議発見ツアーへどうぞ。

*注…「バリアン」とはバリの祈祷(奇術・占い)師
冠婚葬祭にはなくてはならない人物であり、村の医者や裁判官のような役割をする。主にお祓いや
儀式の進行が仕事だが、呪いを解いたりかけたり、白と黒(右と左)の魔術を使うバリアンもいる。