バリの何それ?!第21話2002.08.10発行

いかさまトランプ〜およびでナイ?〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

カフェでの食事中、たまたま知り合った日本人女性に相談をもちかけられた。
「……昨日、●いかさまトランプ●に引っかかっちゃって……。」

happyは「ああ、またか…。」と思った。
●いかさまトランプ●(ブラックジャックなどのカードゲームのインチキ版)
で詐欺被害に遭ったという相談を受けるのは、これで4度目。
被害には遭わなかったが、あと少しで所持金を巻き上げられる
トコロだった―という笑い話も含めれば、これで7度目である。

 

― 彼女(被害者)の話はこうである ―

約1ヶ月の滞在予定で、1人でバリ島へ観光に来た。
海外旅行は6回目だし、言葉(英語)には少々自信がある。
外国人とコミュニケーションするのは大好きだ。

昨日、目的もなくパサール(市場)をぶらぶらしていたら、自称タイ人という
若い男が声をかけてきた。好青年といった感じで、「ニホンジンデスカー?」と。

話は、“自分が名古屋出身であること”と“タイ人男の妹が、
今度、名古屋大学へ語学留学すること”から盛り上がった。

そして話はナゼカ深刻な方向に…。
タイ人男の妹が日本の大学に留学するのはいいが、母親がとても
心配して毎日泣いているという。母親の不安を取り除くため、是非
その母親に、日本の治安の良さや生活ぶりを語ってやってほしい―と。

そして、今から一緒にボクの家へ行ってくれないかという話になる。
知らない道を車でグルグル回って、ようやく着いた家は結構立派な佇まい。

しかし、ナゼカ肝心の妹も母親も登場せず、タイ人男の叔父さんが登場。
妹たちは出かけているようなので、暇つぶしにトランプでもやろうという話になる。

叔父さんの職業はカジノのディーラー。ナゼカ叔父さんの愚痴をきかされる。
実は昨夜、いかさまトランプである男をゲームに勝たせてやったのだが、その
男は儲けた金を独り占めにした。悔しいので今度はその男をカモにしたい―と。

叔父さんは、いかさまトランプのやり方を丁寧に教えてくれる。
そして、昨夜の男を呼び出し、自分は叔父さん一家の“あだ討ち計画”
に加担することになる。ゲームはトントン拍子に進むが、
実は本当にカモられているのは、日本人旅行者である自分。
そうとも知らず、$300…$900…$1500…と自分の勝ちが重なっていく。
そして最後にドカン!と自分が負けるよう仕組まれていた――…。

 

インドネシアではカード賭博は違法なので、現地警察に通報したら自分も罰金、
或いは処罰を受けることになる。ン十万円の詐欺に遭い、結局泣き寝入りである。

昼夜を問わず、クタには怪しい誘いがいっぱい…

しかし、happyの周りの日本人はかなりの人数、賭博詐欺の被害に
遭っているというのに、私自身はカードゲームに誘われたことすらない。
どうしてかな?とバリの友人に話したら、
「あなた英語喋れないし、トランプのルールも理解できそうにないじゃない…。」
と言われた。

うーん、およびでナイってことか…。

 

この手の話は世界中どこにでもあるらしい。
たびそらさんのサイト 香港版 『出鱈目な一日(1)』へ。