バリの何それ?!第16話2002.05.25発行

田んぼに浮ぶ無人島〜それがインドネシアだから〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

バリ島のライステラスは広大なことで有名である。
田んぼがグリーンの海だとすると、その真ん中に背の高い椰子の木が
ポツンと生えているあぜ道は、まるで●田んぼに浮ぶ無人島●である。

happyは今まで“椰子の木”というと海辺のイメージしか持って
いなかったのだが、ここでは茶色い大きなココナッツを付けた
椰子の木が、田んぼや山の斜面に何本も聳え立っている。

いや、よく見ると、無人島ではない!椰子の木の下には、
三角形をした青色のビニールテントが2つ、3つあったりする。

最初それを見た時、農作業用の道具小屋かな?と思った。
しかし、テントの周りにはフライパンやら皿が干してある。
勿論キャンプをしているわけではない。
それは、近隣の島からバリ島に出稼ぎに来ている人たちの住居なのだ。

 

ある日、いつもの田んぼに車で通りかかった。おや?何かが違う…と感じた。
そうだ、椰子の木の下にあるはずのテントがない!反対側の田んぼのテント
もなくなっている。昨日まで生活していた人がいない。本当に無人島だ!

集団で引っ越したのかな?それとも、出稼ぎ期間が終わって
自分の島に帰ったのかな?…と思って通り過ぎること20分。
急な下り坂に沿って流れる大きな川にさしかかった。すると、その橋桁には、
たくさんのテントや家財道具・衣類が、粗大ゴミのように引っかかっていた…!!
そして、それを必死で引き上げようとしている人々…。

そういえば昨夜は大雨だった。南国の雨は力強い。
雨水が川になって、テントや人々をこんな遠くにまで押し流してしまったのだ!

やがて彼らは、川から救い上げたテントを担いで車で20分の道のりを歩き戻る。
そしてその日のうちに、また同じ場所にテントをはる。今夜も雨は降るのに…。

「こんなに苦労して出稼ぎしてても、彼らの日給は100円にも満たないよ。」
それを聞いたhappyは思わず、「何でそんなに安いの?!」と言ってしまった。
バリ人の友人から返ってきた言葉は、「それがインドネシアだから…」。

 

バカな質問をしたと後悔した。

 

今週始め5月20日、東ティモールが21世紀の初の新生独立国家として誕生した。
事実かどうかは分からないが、国民の約80%は失業中,新生児2人のうち1人は栄養失調,
国家経済は破綻寸前…と聞いた。インドネシアにしても、東ティモールにしても、前途多難である。