バリの何それ?!第13話2002.04.13発行

神様のいたずら〜PCの電源切らないでくださぁい〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

バリ島にはたくさんの神様がいろんな場所に住んでいる。
バリアン(注参照)の話では、「神様にもそれぞれに性格があって、
中には、●いたずら好きの神様●もいる」そうだ。

 

そんな、いたずら好きの神様にからかわれた(?)日本人Yさんの話。

「ちょっとそこまで行ってくる。」と言ったまま30分経っても帰ってこない。
Yさんの言う「ちょっとそこまで」とは、ここから歩いて約3分の布屋である。
この日happyとYさんは、一緒にバトゥブランの石工房へ行くことになっていた。

約束の10時をまわった。迎えの車が来たというのに、Yさんは戻らない。
happyは心配になって、布屋までYさんを迎えに行った。ところが、
布屋には客一人いない。店員が言うには、Yさんはもうとっくに帰ったとのこと。
ここから布屋までは一本道だ。Yさんにとって初めての道でもない。迷うとは考えられない。
しかし、昼間でも拉致事件が起こり得る土地である。ますます不安が頭をよぎる。

1時間後、顔中汗だくで、抜け殻のようにボーッと歩いているYさんを発見。

彼女の話によると、布屋にいたのはほんの数分。
布屋からの帰り道、まるで、“キツネにでもつままれたよう”に、知らない
景色の中を歩いていたのだそうだ。そして、「早く戻らなければ…」と
焦れば焦るほど、ますます知らない風景へと迷い込んでしまったのだという。

途中、小さな川を跨がなければここには来られないはずなのに、
彼女のサンダルには、小川を通ってきた形跡がない。
(その川の水はいつも道路にまで溢れていて、靴に泥が付くのは避けられないのである。)

途中、小川からの溢水で道は泥沼になっている

バリアンにこの話をしたら、「あぁー、神様の暇つぶしに引っかかったね。」
という一言で済まされた。別に意味はないらしい。ブラックマジックでもない。
バリではよくあることなのだそうだ。

久々の摩訶不思議話である。自分もそういう目に遭えるかも♪と思い、時々
Yさんと同じ行動をしてみるが、未だ不思議な世界には迷い込めないでいる。

 

そして最後に……。(非科学的なことはあまり信じないhappyですが…、)
この原稿を書いている最中、突然パソコンの電源が落ちた。停電でもないのに!
神様が、「このイタズラを日本の皆さんに伝えられてはなるまい」と、
PCに強制終了させたのであろうか?バックアップをとっていなかった…。
おかげで、最初から全て書き直しである。

人間、全く同じ文章というものは二度と書けないものである。
多分、2回目を書いている今、神様にとって都合の悪い部分は、この文から
消去されているのであろう…。もちろん、happyの記憶からも………。
こわっっ!!

 

*注…「バリアン」とはバリの祈祷(奇術・占い)師
冠婚葬祭にはなくてはならない人物であり、村の医者や裁判官のような役割をする。主にお祓いや
儀式の進行が仕事だが、呪いを解いたりかけたり、白と黒(右と左)の魔術を使うバリアンもいる。