バリの何それ?!第11話2002.03.08発行

行商人観察記録〜パン屋さんになぜタヌキ?〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

BALIが神々の住む島だなんて誰が言ったのであろう?

早朝、外はまだ真っ暗なのに、ニワトリの声が響きわたる。それにつられて犬も吠え出す。
やがて空が明るくなってくると、バイクや車のエンジン音が聞こえ始め、その騒音は日中ずっと続く。
夕方は近所の寺で、ケチャックダンスの練習でもしているのだろうか?人の声の大合唱。
年中真夏な島だから、夜はカエルの大合唱。
部屋の中では、天井に張りついているヤモリたちの喋り声がうるさい。
深夜ようやく静かになったかと思うと、今度はトッケーが屋根裏をのっしのっしと歩く音。
そしてニワトリの声でまた朝…。
神様たちは、よくこんなうるさい島に住んでいられるんもんだと思う。そして私も…。
更にhappyの家の前は、砂利道ながらも町内唯一のメインストリートだもんだから……

私の昼間は前述の音+●行商人●の客引き音(声)に悩まされるのだ。

 

05:30

プップーというラッパ音。荷台はもちろんのこと、両脇にまでサカナを いっぱいぶら下げたバイクの【魚屋】がやってくる。「これ何ていう魚?」と尋ねると、答えは「魚」。 「じゃあこれは?」とアジを指差すと、やはり答えは「魚」。 「そうじゃなくて、魚の名前が知りたいの!」と言ったら、「魚は魚だ。」と言われた。 (…オイっ!)

06:00

ブルルンとエンジン音を吹かしてトラックがやって来る。【八百屋】だ。 軽トラいっぱいにナスやネギ、タマゴにトマト、見たことない野菜もある。 「これ何ていう野菜?」と尋ねると、答えは「野菜」。「じゃあこれは?」 とほうれん草らしきものを指差すと、やはり答えは「野菜」。 緑色の葉っぱはみーんな野菜。(…オイオイっ!)

06:20

パギィーという挨拶が窓の外から聞こえる。油屋だ。 バイクに引火するのではないかと思うほど、たくさんの油を荷台にぶら下げている。 油は瓶入りではない。ビニール袋に入っている。「こっちの大きい袋がコンロ用で、 この小さいのが調理用ね。」と説明するので、「どう違うの?」と聞いたら、 「まぁ、中身は一緒だけどね。」との答え。(…………。)

07:15

ジャムゥ、ジャムーと言う声とともに、船頭さんのような笠をかぶった若い女の子が 玄関に来た。JAMUという薬屋。お客の体調をきいて、その場でその人に合ったドリンクを調合する。 happyは痩せるJAMUを2ヶ月飲み続けたが…、毎日鼻をつまんで一気飲みしているわりには変化なし!

09:35

ルキサーンと言う声。絵画売り。芸術民族相手に絵を売るのは至難だね。

10:10

バンタールという声。枕売り。ここら辺では円柱型枕が主流のようだ。

10:15

テンテンテンテンと竹の拍子木音。バッソという肉団子入りスープを売る屋台。 買うまで玄関先でテンテンテンテンやってるので、今日も買う。毎朝、JAMU飲んでてもこれじゃあねぇ。

11:00

リンロンランロン♪という音楽。自転車のアイスクリーム屋。 保冷装置完備でもなければ、ドライアイスすら入ってない、ただの発泡スチロールの箱に商品を入れているので、 アイスはでろんでろん。(ぬ、ぬるい。)

11:25

テンテンテンテン・・・。さっきのお兄ちゃんとは違うバッソ屋。 「今日はもう食べたからいらない。」と断ると、夜の分を買えと言う。

ゴレンの屋台(カキリマ)  ジャムー売り

11:50

テンテンテンテン・・・。ラーメン屋。とんこつスープに、 ケチャップとソースをたっぷりかけるのは勘弁してほしいと思う。日本人として。

13:30

こんにちは〜と、このクソ暑いのに黒スーツにネクタイ着用のお兄さん。 「この近くに病院を建てるための寄付金を集めているんです。」と言う。 絶対ウソだと思ったが、断ったら1時間は居座られるので、素直に払う。

15:10

プップ〜というラッパ音。フルーツ屋。 炎天下、透明ガラスケースに、カットフルーツを入れて自転車でやって来るから、 太陽光線でパパイヤがあ、温かい。(…ていうか、イタんでない?コレ…。)

16:00

トンツクトンツクというにぎやかな小太鼓の音。猿回しのおじさんだ。 ちょうど家の前の道路で芸をし始めたから、窓からタダ見ができる。 こういう時は、メインストリート沿いに住んでいて得をしたと思う。

20:00

ん?遠くから聴こえる懐かしい音楽。だんだん近づいてくる…。 ♪しょっしょっしょ〜じょ〜じぃしょ〜じょ〜じぃのにぃわはぁ つっつっつぅきぃよぉだみ〜んなでってぇこいこいこい♪ ロティ、ロティ♪ベーカリー、ベーカリー♪ なんで、夜にパン屋…。 そして、なんでBGMが“證誠寺の狸囃し”???
♪しょじょじのたぬきばやし→ 

バイクのパン屋

バリの移動パン屋(車・バイク)に限り、みんなこの曲でやって来る。
バリ人はこの曲が聴こえると、反射的にパンを想像する。
作曲者の故中山晋平さんも、異国で、しかも、パン屋のイメージソング
に使われるなんて思いもしなかっただろう 。