バリの何それ?!第05話2001.12.04発行

ボスの小言は〜かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

happyは2ヶ月に1回プチ出張をする。

私の自宅は空港にも街にも近い便利なところにあるが、出張先(?)
である石彫りの村からは少し遠い。だから、炎天下での石探しや、
石彫り職人の工房を回ったあとはグッタリ疲れて、家に帰るのが
面倒になってしまう。また、バリでの買い物には時間がかかる。
商品のオーダーや契約が1日で無事に終わることはなく、明日
もまた工房に顔を出さなければいけないという事態もあり得る。
そんなとき、happyは近くの村のロスメン(安宿)に泊まる。

家に帰るのに車で1時間もかからないというのに、ロスメン
に宿泊するというのは、贅沢のように思えるがそうでもない。
ロスメンと言ってもピンキリで、happyが泊まるところは、
朝食・ホットシャワー付きの部屋で、1泊800円前後である。

仕入れた石彫りのカエル  常宿にしているロスメン

先月半ばのプチ出張。カエルの石彫りをたくさん仕入れて、ロスメンに戻った。
私がテラスで、●かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ…●と言いながら、
購入したカエルの石の手入れをしていると、庭掃除をしていたロスメンの
スタッフが、くすくす笑いながら、「なにそれー?もう1回歌ってよ。」と言った。
私は、「これは歌じゃないよ。」と言って、日本の伝統的(?)早口言葉
“かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ”
を彼に教えてあげた。

するとこれが大ウケ!彼はどうしてもこの言葉をマスターしたいと言う。
日本人でも喋るのに困難なセンテンスを、日本語の全く話せないバリ人に教える
のは至難のワザだとは思ったが、そのスタッフの覚えたいという熱意に押され、
彼の仕事が終わったら、早口言葉講習会を開こうということになった。

 

約束の時間、約束の場所へ行くと、16〜17人のバリ人が集まっていた。
聞けば、面白い日本語が教えてもらえるという噂を聞きつけて集合した
近所の人たちらしい。happyはそんなたいそうなモンじゃないよ…
と思ったが、せっかく集まってくれたので、はりきって教えることにした。

すると、全員優秀な生徒さんばかりで、
“かえるぴょこぴょこ…”を暗唱するのに、20分とかからなかった。
しかし、私のインドネシア語彙不足なのか、バリにはそういった言葉遊びがないのか、
早口言葉というものを説明しても、その意味までは彼らには理解してもらえなかった。
っていうか、みなさん早口言葉をマスターできた嬉しさで、説明なんか聞いちゃいない…。

 

さて翌朝…。happyがテラスで朝食をとっていると、
ロスメンのスタッフたちの会話が聞こえてきた。
「ボスが“かえるぴょこぴょこ”言う前に、早いとこ掃除終わらせよーぜー。」

(…そういう使い方もアリかっっ?!………。)

 

※ロスメンのボスの小言は、happyが聞いても笑っちゃうくらい「ぴょこぴょこぴょこぴょこ…」と聞こえました。
※ちなみに、バリでカエルの跳ねを表す擬音語は、「ロンバッロンバッ」です。