バリの何それ?!第04話2001.11.23発行

オープンエアなカフェの裏側〜恐怖の人間椅子〜

インドネシア・バリ島での摩訶不思議体験談&失敗談&バカ話

海辺でサンセットビューを楽しみながらシーフードバーベキューをしたり、
頭上にサルたちが飛び交う風景を眺めながらランチを楽しんだり、
壮大なライステラスの中、爽やかな風を感じながらトロピカルジュースを飲んだり…。
バリ島のカフェやレストランは、壁(たまに屋根も…)のないつくりだからこそ
あの自然との一体感、くつろぎ感、開放感が味わえるのだろう。

しかし、そんな日中は明るすぎるほど強い太陽の日差しを受け、
観光客でにぎわっているカフェやレストランにも、当然夜の顔はある。
それまでhappyは見たことも考えたこともなかった・・・。
●オープンエアなカフェの裏側●なんて…。そう、あの場面に出会うまでは…。

開放感たっぷりのオープンエアなカフェ

その日happyは、とあるカフェでチェキというバリのカードゲーム(麻雀の一種)
をやっていた。このカフェ、まだ隣のテーブルではお客が食事をしている
というのに、夕方になると当たり前のように、カフェのオーナー自らが
お客さんお構いなしで店の一角でチェキを始める。

メンバーは、私happyとオーナーの他に、某ホテルのボスと謎のシンガポール人
の4人である。いつもならいい加減きりあげる私なのだが、この日はどういう
わけか勝ちっぱなし。止めるに止められず、徹マンならぬ徹チェキ…。
とうとう朝一番のニワトリが鳴く時刻になってしまった。

もう朝かぁ…と思った瞬間、突然、happyの座っていたソファがグラグラッと
揺れた。はっ!!そういえば、ここは座敷のはず。なんで、ソファがあるんだ???
しかもやけに生暖かい…。うわぁあああ!中になんか入ってるぅぅぅぅ………!!

驚くべきことに、happyがソファだと思ってお尻を置いていた物体は、実は
毛布を頭からかぶった人間だった!その後「スラマッパギ〜!」(おはよう)
という声とともにあちこちの毛布やイカットの下から、ムクムクと
人間が湧いて出てくるわ出てくるわ…。その数合計20人弱……。

聞くと、彼らは全員このカフェの夜間警備員だそうな…。
バリでは店はクローズドしても、シャッターも窓もない。
オープンなカフェは、絶対、ドロボーに狙われるのだという。
(そりゃそうだろう。四方八方侵入し放題だもんなー。)

えっ?レジのお金だったら、その都度店主が全額持ち帰ればいいって?
違う違う。ドロボーの狙いは、何もお金だけとは限りません。
店内にある籐製のテーブルやイス。はたまた厨房のナベやフライパン、ガスコンロまで。
オープンカフェは、警備員がいないと、根こそぎごっそりやられるんだって!

因みに、警備員ったって、あの警察官のような制服を着て、ビシッと直立不動の
日本の警備員を想像してはいけません。なんてったって毛布かぶって寝てるんですから…。
南の島ならではの夜間警備員。まさに隙間産業!一夜いくらの稼ぎになるんだい?

それにしても、夜中じゅう私の下敷きになっていたキミ…。体は大丈夫か???